時の話題 「賃上げ」
大手企業の春闘が始まり賃上げに前向きな企業が大方を占め、今年は30年とか40年ぶりに大盤振舞いのようである。
ユニクロを展開するファーストリテイリングが新入社員の初任給を30万円に従前から大幅アップするなど人手と人材不足の昨今、企業価値を高めようとしており今春闘は円安で輸出が好調な自動車業界中心に賃上げし従業員を確保しようとする動きが加速している。
東京や札幌など未だしも稚内など地方の人手不足は深刻で、春闘のよう1万円超の賃上げは難しいものの、結構高めの賃上げを実施しているやに聞くが、会社の業績が良くなければ賃上げしたくても出来ない会社が多いのではと推察している。
賃上げの波は正社員だけでなく非正規の勤労者にも及んでおり、今や時給1000円以上という会社がザラになっている。
為替相場の円安もあるがロシアのウクライナ侵攻以降の昨年3月以来の食料品やエネルギー価格の高騰は異常とも言える状況にあり給料が上がっても食料品など値上げをカバーできるか甚だ疑問で、給与の実質目減りまで物価高は進んでいる。
一部企業では昨年秋口以降、物価高騰対策として給与をアップしているやに聞くが、どれほどの会社が実行しているのか。無い袖は振れぬからね。
この大手民間企業の賃金アップに倣い官公庁職員など公務員の給与は秋口に4月に遡って上がることだろう。稚内市も然りだ。
一流企業は別にし給与の官民格差は拡大する一方で、官が跋扈するようでは地方再生は有り得ない。