時の話題 「三水会から」

 春は人事異動の時期でもあり15日開かれた三水会例会で4人の方が挨拶した。発令前なので氏名は控えさせて戴くが、仕事とはいえ縁あって稚内に赴任した2年間の想い出を仕事のことを中心に述べていた。
 この中で気象関係の責任者が市職員ら稚内市民が南極観測隊に従事する市民が多いのに拘らず、みなと南極まつりの南極犬慰霊祭に招かれないのはおかしいのでは―と話したのを、出席していた工藤市長が数回、頭を前後に振り「もっともだ」とした様子を見て三水会も捨てちゃもんでないとの印象を強く持った。
 コロナ禍にあって昨年までの3年間、みなと南極まつりは中止されたが、今夏、開催されるなら三水会での提言は実行されるだろうとの思いを持った。
 官公庁の人達だって2年もしくは3年間、稚内で暮らし仕事をする中、市政だけでなく日常の生活で考える事があるだろう。我々市民はもとより市長はよそ者の意見など参考にするのも市政を推し進める上で参考になろうし今回の三水会での提言を軽く扱うことなく出来るものなら実行して戴きたいものだ。
 一時、〝陸の孤島〟とやゆされた稚内もメディアの発信も相俟って情報量が昔に比べ格段に増加するにつれ東京や札幌などと同じデータが集まるようになり地方資本店舗の進出により生活も豊かになっている。言ってみればグローバル化が稚内など地方都市にも及んでいるわけである。
 至便な社会だからこそ取捨選択という個人と役所の力量が問われており自己研鑽がポイントになる。

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