時の話題 「最近の事情」

 最近、社員に「人に優しくするでない」とよく話をする。自分への戒めである。
 この数年、歌曲で涙ぐむことが増えドラマでも感涙することが多くなった。涙腺が緩み感動する度に頬を伝わるほど涙を流す。年のせいと言っていまえば合点するのだろうが、どうもそれだけではなく他人に変に気を使うようになった。つまり人に優しくなったような気がする。
 己を鼓舞するため「優しくするな」と冗談めかしく言っているのだが、筆者が会社から身を引いた時のため叱咤激励しているのが実状であろうか。
 創刊70周年から3年経ちカラー印刷機を導入するなどし読者の皆さんに見るに値すべき紙面作りを目指す中、周辺機器は最新鋭化され印刷までの時間が大幅に短縮されるも旧態依然なのが配達である。
 雨の日も風の強い日も雪の日も配達員さんが懸命に仕事をしてくれ此処まではどうにかこうにか配達態勢を維持してきたものの、現下の成り手不足には万才せざるを得ない状況まで追い込まれているのが実状だ。
 昔は中学・高校生が配達の要だったが、生徒の部活制が敷かれたことで中高生は戦力外となり今は主婦や定年退職した高齢の皆さんの力を借り配達してきたものの、最近の「応募なし」状況にはお手上げである。
 部活をしていない生徒達に協力してもらう先祖返りを企図しているものの、成就するか見通せない。しかし来週には学校回りをし校長先生にお願いするべく訪問したいと思っており門前払いはご勘弁していただきたい。

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