時の話題 「春一番」

 立春後、最初に吹く強い南風を春一番という。北海道や沖縄以外の本州などで吹く風のことで、物の本によると朝日新聞が使ったのが始まりで広辞苑に載るようになった。
 春一番と共にでもなかろうが、コロナ禍が沈静化しつつあり政府は今週月曜からマスク着用を国民一人ひとりの判断に委ねた。5月8日の2類から5類への移行への前段階の対処である。
 個々人の判断ということで想定されるのが着用派と未・非着用派の混在によって起こるハレーションと言うか軋轢であろう。
 政府とすれば「きょうから未着用でいいですよ」と宣言する事によるトラブルは分かっており、先ず国民の判断に委ね徐々に災禍以前の状態に戻そうと軟着陸するソフトランディングを目指しているのであろう。
 と言っても肝所は押さえており病院など医療施設、高齢者施設、プロ野球など観客・聴衆が集まる場所では着用が望ましいとの指針を示している。
 マスク解禁初日の13日の出勤時、対向車のドライバーの大半はマスクを外していたが、未だ寒いせいもあり外歩きする人には着用派が多かったものの、いずれ周りの様子を見ながら外す人が増えてくるに違いない。
 この3年間のコロナ禍でマスクは必須アイテムであり、今後も暫くは感染防止するマナーとしての役割が無くなることはない。家庭以外の室内は別にし屋外でのスポーツや部活そして散歩などの活動の際には外すよう心掛けたらいい。
 春一番でマスクが吹き飛ばされるなら、これまた一興であろう。

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