わかなさんが原発事故で変化した人生など講話、壮絶な過去振り返る

日曜日に開かれた”3.11”12周年講演会

 高レベル放射性廃棄物施設誘致反対稚内市民の会主催の3・11東日本大震災12周年講演会「ふるさと福島と私〜生きる覚悟を持つこと」が12日、東地区活動拠点センターで開かれ、参加した人たちが被災地へ思いを馳せていた。
 福島第一原発事故を風化させないためにと開かれた講演会には、市民60人が参加。福島出身で現在札幌在住の「わかな」さんが、原発事故により体験した壮絶な生活などについて講話した。
 東日本大震災が発生した当時、福島に住み15歳だったわかなさんは、福島第一原発事故により家族間で考えが異なり衝突が大きくなったこと、原発事故には触れてはいけないという風潮があったとし、避難のため福島の高校から山形の高校に転校にする際は教師から「お前が行くと風評被害が広がる」と言った心無い言葉を言われた体験から「大人は子どもを守るものだと信じていたが、そうではなかった。あの日を境に人間不信になった」と語った。
 同じような体験をする人が今後、増えないためにも「自分が生きたくなる社会を選ぶため、共に何が出来るのか、何をしたいのか考えて欲しい。生きているということは素晴らしい。一緒に平和を叶えていきましょう」と最後に力強く訴えていた。

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