時の話題 「市長選に対抗馬」

 「面白くなってきた」と言えば語弊あるだろうが、稚内市長選で現職で4期目めざす工藤広氏に、元市議の会社役員佐々木政美氏が挑戦状を叩きつけた。
 佐々木さんが問題にするのはJR宗谷線存続に対する稚内市の対応で、宗谷線の維持・存続を話し合うため沿線26自治体で組織されている「宗谷本線活性化推進協議会(事務局名寄市)のあり方について、9日開かれた稚内市議会で、工藤市長は宗谷線存続に向け様々なアイデアや意見を申し述べていると答弁したが、「本当に存続に向け知恵を絞っているのか。廃止した方が道北の物流拠点になると目論む名寄市にリーダーシップを取られているのでは」という疑念を拭えないようである。
 ほかに市役所新庁舎建設に関し市民の間に燻る不信感に対しても建設を一旦中止し代替地をシャッター街と化したアーケード街跡地に建てる構想を持っているようだ。
 工藤氏対佐々木氏の戦いに済まず3人目の立候補者も出るやも知れず、ここに来て市長選は流動的になろうとしている。
 さしずめ「3期12年間の安定した実績」か「稚内の将来を憂う一般市民の支持を狙う」新人か。勝敗の行方を読むのはかなり難しくなった。これにもう1人割って入れば混迷の度を深めるのは必至で有権者にとっては選択肢が増えればいいと単純に語れるレベルではない。
 4年に一度の選挙なのだから激しくなるのも分からないではないが、選挙は人を悪くすると言われる。関与するのは程々の方がいいようである。

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