社会福祉事業団受入れのインドネシア人実習生が故郷離れ奮闘の日々

メモを取るフィダ、サリファ、エミさん(左から)

 稚内社会福祉事業団が昨年11月に受け入れしたインドネシア人技能実習生3人が、特養老人ホーム富士見園で業務に従事しながら日本語の勉強など日々奮闘している。
 インドネシア人技能実習生のエミ・パトマワティさん(22)、サリファさん(23)、フィダ・プルナマ・デウィさん(25)は昨年11月から特養富士見園で勤務し、これまでの3カ月間で入所するお年寄りの風呂や食事など日常の介助業務の仕事にも慣れ、7月に行われる日本語能力検定の合格も目指し忙しい日々を送っている。
 故郷のインドネシアを離れてから3ヶ月以上経ち、稚内での生活について3人は「インドネシアにはない四季があることに喜びを感じています。雪掻きや雪だるま作りのほかにも氷雪の広場のイベントにも行き楽しかったです」と初めての冬に興奮気味に話す。
 業務をする中で色々なことを教わり、他の職員さんや利用者の方々との会話が楽しい反面、漢字の読み書きなどに苦労しています」などと話し、故郷を離れて暮らすことについては「スマホで家族とテレビ電話で連絡をとっているので寂しくありません」と笑顔を見せた。
 仲の良い3人は休日になるとバスでショッピングに出掛け、料理をして過ごしている。中でもミーアヤム(鶏出汁のラーメン)をよく調理するそうで、プライベートも充実している様子だった。
 3人は今後の目標について「仕事にもっと慣れて日本語もしっかり覚えたい。そして故郷の家族を安心させたい。頑張ります」と話す。
 濱塚施設長は「人を相手にする仕事をする中、3人はお年寄りに優しく大切に接してくれる。何事も教わる姿勢が前向きなので今後も頑張ってほしい」とエールを送っていた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です