時の話題 「物価高騰」

 昨年来の食料品などの値上げ攻勢にたじろぐ方はさぞ多いことだろう。普段値段を気にしない筆者でも好物の特定品(アイス、ヨーグルトなど)の値上げには閉口している。優に1万を超す食料品が値上げされており現在進行形であるので恐ろしいものがある。
 値上げした品目の中には再値上げしたのも珍しくなく、今後の状況によっては再々値上げもある雲行きだ。
 それに加え全産業の原材料、電気・灯油・ガスのエネルギーも高騰している。ガソリンについては政府が1㍑180円を超えないよう元売り各社に補てん金を拠出しているが、補てん金に見合う価格なのか、懐疑的な国民は少なからずいるであろう。
 米国など諸外国が金融引き締め策を講じているのに拘らず日本銀行は金融緩和政策を続け、禁じ手とも言われる国債買いを続けたことによる為替相場の円安基調でトヨタなど輸出業者は数千億円もの為替増益をもたらし空前の黒字を記録したが何から何まで輸入に頼る日本の市場構造において円安は原材料含め大幅な高騰を生み市井に暮らす我々庶民は高止まりどころか先が読めない物価に呻吟しながら生きている。それでも食料品は買わねばならず、正社員・正規公務員ならまだしも非正規の身分にある社会的弱者は悲鳴を挙げている。
 にも拘らず政府は真の意味での弱者救済策を実行せず、国会議員歳費削減に手を付けず国民に自助努力を求めるという有り様だ。
 ただ平和だけは保たれウクライナなどのような戦禍は無いが、これとてかなり危うい。

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