早大生が犬ぞり大会運営など体験し、よそ者視点で提言 

港のゆで就業体験する石川さん(手前)

 よそ者視点で地域の課題解決など提言し、観光誘客などに繋げることを目指す早稲田大学生7人が25日から稚内入りし、イベントの参加や事業所での就労体験を通し具体的な解決策を模索している。
 昨年、わっかない観光活性促進協議会が早稲田の学生11人を招き「北宗谷の周遊を通じて観光消費額の最大化を目指す」をテーマに、稚内はじめ礼文、利尻、利尻富士を巡る中で課題を洗い出した。今回は、前回の視察を終え分かった人手不足の解消と地域消費の拡大を重点課題とし、さらなる課題の具現化のため、学生7人が25日にはカーリング日本選手権大会を視察し26日には全国犬ぞり大会稚内大会で運営の手伝いなど体験した。
 27日は、うろこ市、大東食品など市内7企業で就業体験し副港市場のヤムワッカナイ港のゆでは教育学部4年生の石川清佳さんが午前中は受け付け、午後は館内清掃業務など体験した。
 石川さんは、全国犬ぞり大会で受付など体験する中、海外の人と話す機会があり、観光する人にとって会場までの交通の便がかなり悪いこと、稚内には設備は整っている割に冬ならではのアクティビティが少ないことなど感じたとし「地元の人が考える観光の良さと外から来る人が求める部分にズレがあることなどが課題の一つではないか」などと話していた。
 就業体験では「業務を通し人手不足の改善点など見つけられるよう頑張りたい」と話していた。
 学生達は27日、就業体験など通した課題などについて協議したあと、工藤市長、中田商工会議所会頭と会食する。

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