時の話題 「選挙濃厚に」

 憂慮されていた稚内市議会史上、初めて無投票当選という最悪の事態が回避されるのが濃厚になった。その原因をつくったのは定数削減案を議会が否決したためで、岡本議長が同数だった削減案反対・賛成に「反対」したことで結着した。
 その定数(18人)維持の是非は別にし、人口が1年に600人以上減り4年間で2500人近くが減少するという状況にあって議会の決定に問題はなかったのか。定数削減案に反対した議員に改めて問いたい。
 無投票当選も―という危機感があったのだろう。引退する藤谷、田森、中尾議員を除く現職14人(3人が立候補しないとの情報もある)に、今のところ新人8人、元職が1人か2人立候補するようで、単純に足し算すると20人を超える。
 このほか「稚内を愛する市民の会」、他のグループから数人出るのではとの話があり選挙戦は限りなく濃厚になったと言えよう。
 現職議員の中には将来、市長選に打って出ようとする気構えの議員が3人ほどいる。工藤市長が既に出馬表明しているので「4年後を目指すのでは」などと憶測されるも、どうせ立候補するのであれば顔を売るという意味合いもあり今回の立候補も有り得るのか。
 市長選には元議員が出馬するのでは―との話もあり、保革対決の稚内市部道議選を除く市長と市議選に関しては流動的な状況にあると言っても差し支えなかろう。
 無風よりは選挙がある方がいいのは論を俟たない。しかし狭い町なので選挙結果が判明した後、しこりが残らない良識を持ちたい。

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