北船溜漁港　ナマコ漁の船下ろしが行われ春漁準備が本格化　

きのう北船溜港での船下ろし作業

恵山泊漁港内を埋める流氷

　春ナマコ漁などに向け恵比須３の北船溜漁港で２３日、小型漁船の船下ろし作業が行われた。
　例年３月上旬に行っている船下ろしだが、３月に入ると稚内や豊富などでの風車建設工事でクレーン車を使用するため車両の手配が難しくなることから、いつもより１０日ほど早く船下ろし作業を行うことになった。
　岸壁横で冬の間、冬ごもりしていた小型漁船数隻が大型クレーン車で吊り上げられ港内に下ろされたあと、船主や乗組員が漁具や計器など入念に点検していた。
　昨年のナマコ漁は数量多く浜値も高値で推移し水揚げは堅調だった。
　３月１５日から始まるナマコ漁を前に船下ろしを終えた漁師は「安全操業で豊漁になってもらえれば」と期待を寄せていた。

恵山泊は流氷で船下ろしできず

　この日はノシャップの恵山泊漁港でも船下ろしを予定していたが、流氷が港内を埋めつくしていることから作業は中止され、後日に行うことになった。
　船下ろしを予定していた漁師は「氷が港から出ていかないと、船体が傷付いてしまう」と話していた。
　２４日午前中は風により沖の方に流れていった流氷はあったが、未だ港内の半分以上は氷に覆われていた。