稚内市新年度予算案 一般会計252億9400万円、新庁舎整備費22億円など
工藤市長は20日、記者会見を開き、新年度当初予算などの概要について発表した。
市長選を4月に控え政策的予算は盛り込まず経常的経費や継続事業を中心とした骨格予算の新年度予算案総額は464億750万円で本年度当初から1・5%の6億7890万円増。一般会計は252億9400万円と0・3%の6500万円増え、特別会計は74億5550万円で0・6%の4290万円増、企業会計は136億5800万円で4・4%の5億7100万円増となった。
骨格予算とはいえ一般会計で継続事業として新庁舎整備事業22億4558万円を計上されるなどし予算額は増額した。
基金残高の見込みについては、一般会計で約59億円、特別会計で約2億5000万円の約61億5000万円と試算。市長は社会保障費はじめ公共施設、社会資本の老朽化に伴う改修費、電気・燃料費など管理費などの増加により、これまで以上に一般財源の需要が見込まれるが、基金の管理に当たっては、有効活用と適正な残高の確保に努めていきたいとした。
会見で骨格予算とはいえ、今年度も継続する事業、年度当初で予算化しなければ市民生活に支障のある経費などを計上したとした市長は「4年間取り組んできた子育て事業に関して切れ目のないよう当初予算でも対応している」とし、新年度からも市長を担った場合、肉付け予算については「これからの公約と連動すると思いますが、12年間やってきて、次は仕上げの時期と考えています。(4期)1年目から納得して頂ける予算を組んでいきたい」と述べた。
3月補正4億5902万円減額
市の本年度3月補正予算案は、一般会計3億2794万8000円減額、特別会計3467万円2000円減額、企業会計9640万6000円減額され、総体としては4億5902万6000円の減額。
これにより本年度の予算は503億6745万4000円と前年度から3・7%の減額となった。
3月補正は、各会計とも事業精算に伴う減額や給付費の見込みによる予算調整となっているが、一般会計で国の補正予算に関連する繰越事業などによって稚内中学整備事業、緑・富岡環状通街路整備事業など3億880万円の追加となった一方、病院事業会計貸付金など8億9793万円の減額などもあり、総体として4億6000万円余り減額した。