時の話題 「身勝手な値上げ」
人間にとって今や食糧や水と同じく欠かせない電気。円安に相俟ってウクライナ戦争によって原油や天然ガスなど資源価格の高騰は目に余るものがある。
夫婦2人だけだというのにオール電化の筆者宅の電気料金は1月前月の40%高になった。政府が2000円弱ほど補助してくれるようだが、焼け石に水になりそうだ。
という現下の電気料金事情にも拘らず東電など電力各社は4月からの30%アップになろうかという大幅な電気料金値上げを申請。北電も6月からの値上げと追随する。
大幅な赤字になるので値上げします―という論理は成り立つものなのか。
何でもかんでも値上げされる中、電気は生活インフラでも最も重要なものの一つで、燃料費が嵩み経営が苦しいので値上げしますというのは全く以て自分勝手というのか理不尽な話で、先日の菅原稚内消費者協会長の指摘どおり企業努力したらどうなのかね。
人の懐具合を探るのもいかがかとは思うも電力会社の給与水準は高く、とりわけ役員はかなりの高収入だと側聞する。自助努力は先ずそこから手をつけるべきであろう。それをしても厳しい状況から抜け出せないのなら社長ら役員が土下座してでも値上げの許しを請うべきだろう。
稚内にある某会社は苦境を脱すべき社長らの給料を一律20万円にしたそうだ。社長自らの姿勢は今は大変でも再生することがあろうし、周りの私達も応援せねばと心に期す。
当然のよう値上げを平然とされれば協力しようなどとの気持ちが起きないのが人情だ。