トドが群れなし上陸する弁天島 昨年度被害額2億円にも

数十頭のトドが上陸している弁天島の様子

 宗谷岬の西側約1㌔沖合いに浮かぶ弁天島に、海のギャングと呼ばれるトドが群れをなして上陸している。
 周囲約500㍍ある弁天島には毎年冬になるとサハリンから越冬のため南下してきたトドが群れとなって島に上陸している。個体数などドローンを使って定期的に調査している稚内水試が1月中旬、上空から調べたところ3000頭が確認され、2月上旬の調査でも同じぐらいの数がいたのを確かめた。
 周辺の海域では毎年タコやニシン、カジカなど食い荒らされる被害が数億円規模に上っており、宗谷総合振興局(水産課)によると宗谷管内の漁業被害は昨年度2億円余りに達している。
 晴れた日などには弁天島に上陸しているトドの姿が陸上から肉眼でも見ることができ、10日ほど前は岩場などで100頭が近くが確認された。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です