週末雑感
コロナ収束に向い足取りが速度を増している。マスクなど規制が徐々に緩んでいき5月GW明けには感染症分類も2類→5類へ移行し季節性インフルエンザ同等の危険度になるようである。ただし順調に収束すればという条件付きである。
この3年間、地球上の人類は新型コロナウイルスの恐怖におののいた。志村けんさんら有名人が亡くなったことで更に増幅され、先ずは人が集まる卒業式や入学式、桜を見る花見などことごとく中止され家に籠ることを強いられた。
この厳戒態勢により飲食、観光など業界は干上がり、飲食店はテイクアウトという持ち帰り商売への転換を余儀なくされた。
それまで中国などからの輸入で賄っていたマスクが不足し、稚内でもツルハなどドラッグストアに長蛇の列ができ、稚内を愛する市民の会(佐々木政美代表)のよう商売抜きで市民にマスクを斡旋する殊勝なところもあるなど、苦境に当たって連帯の精神が培われたのもその頃だった。
政府の塗炭を舐める業界、人達への助成金ばかりか国民一人につき10万円配るという有難いんだか無いんだかの短絡的な施策が実行され、苦境を脱するのに人の手(お上)を借りるという心持が醸成されたことで雇用調整金の不正受給など一流企業さえも手を染めてしまう事態も。
他国に比べ手指消毒など比較的に衛生を実践している日本人にとって目に見えない未知のウイルスは恐怖心だけでない疑心暗鬼を生み人間不信を招来したのも事実である。
コロナ禍で我々は何を学んだのか。