稚中2年の小野琴音さんが手話検定3級に合格、夢は看護士

3級の合格証を手に嬉嬉とする小野さん

 稚中2年生の小野琴音さん(14)が全国手話検定3級に合格。将来の夢は看護士で「困っている人がいたら助けられるようになりたい」と話すと共に手話の更なる上達を目指している。
 幼稚園の卒園式で手話をしながら歌を発表したことをきっかけに手話に興味を持ち、小学4年生から週1回、勤労者会館で活動する稚内手話サークル「夢加手」で大人に交じりながら手話を学び、聴覚にハンディキャップがある人と接する上で「コミュニケーションを取りたい」「もっと上手く話したい」との強い思いから一昨年に5級、4級を同時に取得。昨年10月に旭川で行われた第17回全国手話検定試験で稚内では最年少の3級合格者となった。 
 3級は一般的に「聾者と会話し日常の生活体験や身近な社会の体験を話題に手話ができる」レベルで、試験では短文を読み取る筆記と、テーマに沿って聾者と手話でスピーチや会話をする面接があった。コロナ禍中はサークルに参加できないことが多くあったが、自宅でDVDや動画を見て勉強した。
 夢加手代表の角田誠次さん(69)は「稚内の子で手話をやっているのは琴音ちゃんだけでとても頑張り屋さん。中学生になってからは勉強とクラブ活動の両立で大変そうでしたがいつも一生懸命努力していました」と称えていた。
 手話の楽しさについて小野さんは「手話を覚えていくにつれ耳が聞こえない方と会話がいっぱいできるのが嬉しい。将来は看護士になって手話を役立てたい」と張り切っている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です