時の話題 「自動運転車と反則金」

 自動車業界では、脱炭素によるEV車(電気自動車)の普及、自動運転車の開発に目を見張るものがある。
 我々が生きている時代は無理だろうが、いつの日か映画同様に自動車が空を移動する日が来るのだろう。
 さて、以前小欄でEV車が普及すると道路整備に使用されるガソリン税の税収が減少すると書いたが、自動運転車の開発が進み人はシートに座りハンドルを握らなくなるような完全自動運転車が当たり前の世の中になるとどうなるのだろう。
 一つは高齢者が免許返納しているが、車に乗り降りさえできれば何歳まででも乗り続けられる。車が法定速度を守ることから、峠などでのドリフト走行する輩も全くとはいわないがいなくなる。
 このように、自動車自体が法定速度を守り信号無視もなく、一時停止をすることから、余程のことがない限り交通事故は起きないだろう。このこと自体大変良いことだ。
 そうなると、スピード違反や信号無視などの反則金が徴収されなくなる。
 反則金は、一度国に納められ、その後「交通安全対策交付金」として都道府県へ交付され、信号機や横断歩道道路標識などの設置や管理に充てられる。
 年間の反則金は約500億円に上るといわれる財源が当然不足することになる。新たな財源は一体どこから捻出するのだろうか。反則金に代わり、自動運転車保有に一律に新たな税が課せられるのだろうか。
 税は兎も角、吹雪でも自動運転してくれる車が待ち遠しい。大切なのは百尺竿頭、一歩を進むの精神だ。

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