大谷高 センバツ出場叶わず、補欠校に選ばれる

 第95回記念選抜高校野球大会の出場校が27日午後、発表され、21世紀枠候補校だった大谷高野球部は夢叶わず甲子園初出場できなかった。
 大谷高は、昨年12月9日、一年の半分近い期間、グラウンドでの練習ができない厳しい環境にありながらも練習に励んでいることなどから道高野連から推薦され、21世紀枠候補校の9校に選出されてからの一カ月以上の間、吉報を願いながら雪上トレーニングに汗を流し、地域貢献活動として昭和59年から続けている一人暮らしのお年寄り宅の除雪奉仕活動をしてきた。
 午後3時半からの発表を前に、野球部員28人は体育館に集合。ステージに設置されたスクリーンで選考委員会の様子が生中継で始まり、部員や関係者が固唾を呑んで結果を見守ったが、真っ先に発表された21世紀枠3校の選出で大谷高の名前が呼ばれることはなかった。
 発表後、部員を前にした本間敬三監督は、声を詰まらせながらも「残念だが皆んなにとってマイナスなことは一つもない。この経験を活かし、自力で北北海道の代表として出場できるように頑張ろう」と今回の結果を受け止め部員を励ましていた。
 この日のため駆けつけた大谷高野球部OBで、元ヤクルトスワローズの宇佐美康広さんは「甲子園を意識しながら練習してきたことは間違っていない。今度は実力で大会を勝ち上がり甲子園に行けるよう頑張りましょう」、平岡校長は「残念でしたが、3度目の二十一世紀枠選出があるとすれば文武両道を貫き、堂々と選ばれる候補になるよう頑張って欲しい」と激励した。
 高橋大空主将は「選ばれることを願い練習してきました。落選は悔しい気持ちと共に力不足を感じた。夏に向けて練習をしなければと自覚しました」と次の目標を定めた。
 野球部監督など務めたことがある常任理事代表の山下優氏は「推薦していただいたことに感謝しております。教育活動など総合的な評価を得られたこと、甲子園を身近に感じることができた経験は得るものが多かった。気持ちを引き締め次の大会では代表になるんだとの思いで精進してほしい」と語っていた。
 大谷高は補欠校2校の1校選ばれた。

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