市議会総経委 手緩い酪農支援策と鈴木茂行議員、千葉一幸議員指摘
26日、市正庁で市議会総務経済常任委員会が開かれ、飼料・肥料の高騰などあり窮状にある酪農家の支援が手緩いとして鈴木茂行議員(公明党)が怒りの声を挙げた。
山谷農政課長の「配合飼料が30%、肥料が80%も高騰し、個体販売も初妊牛で80万円だったが45万円、子牛も10万円から1万円を切るまで下落するなど酪農家の経営は厳しい状況にある」との説明を受け千葉一幸議員(志政会)が「規模が大きいほど経営は厳しいようで、6月には電気料金も上がり更なるコスト増が見込まれ、廃業に追い込まれる酪農家が増え、稚内(の産業)を支える大きな〝酪農〟という柱の窮状に危機感を持っている。担当課はどう捉えているのか」と質すと、山谷課長は「危機感は持っており農協、農家と話し合って行きたい」などと切迫感が足りない答弁に終始した。
3月から稚内農協と北宗谷農協(旧豊富、沼川農協)との合併に伴い、豊富町の支援策に比べ稚内市が小さく支援増強を説えても山谷課長は「支援策を検討中」などと先延ばしする答弁に徹した。
この逃げとも言える市側の対処に拳を挙げたのが鈴木議員で「酪農家から直接、現場の声を聴かねばならず公けの会議では言えない本音部分を聞くようにすべきだ」とするも遠藤建設産業部長は「支援策については検討中で、現場の声を聞くのはもっともな事だと思っている」と答えた。
横澤輝樹議員(自由クラブ)は「農業委員会(月1回開催)委員の意見を聴いているのか」と市の温い対応をやんわり批判した。
続いて昨年12月26日から通行止めにしている市道港3条通(港跨線橋=通称港バイパス)、港歩道橋に関し、笠原土木課長は「相当腐食しており入念な点検を行い開通時期など御示ししたい」と述べていた。