時の話題 「消防署の使命」

 稚内消防署が公表した昨一年間の救急出動数が過去最多の1556件にのぼった。急病や交通事故は勿論だが、名寄・旭川など管外への搬送も103件にも及ぶという。
 これを聞いて、先日都内で患者を病院へ搬送し帰署する途中、救急車が横転した事故が頭をよぎった。実に17時間も勤務した運転手の居眠りが原因であったが、ドライブレコーダーには同様に助手席の隊員も寝ている姿が映っていたというから隊員たちの疲労は計り知れない。そこに患者を搬送し終えた安堵感で睡魔に襲われ事故を起こしたのだろう。
 大都市の出動件数とは比べものにならないが、冬道での名寄や旭川への搬送は相当神経をすり減らすだろうから本市の救急隊員も事故には十分注意してもらいたいものだ。
 消防隊員などは日頃から訓練を欠かせないが、先日、潜水士の資格を持つ救急隊員が水難事故に備え訓練棟で訓練した。冬は海が荒れるため訓練棟を使っているが、海水より水温が低く過酷だ。
 テレビでは、海難救助や山岳救助のドラマで訓練のシーンがあるが、これはほんの一端にすぎず実際は我々の想像を遥かに超えるものと推測する。頭が下がる思いがする。
 以前、消防管理者である工藤市長が訓練は市民に見えるようにやることが重要だと話していた。訓練をしている様子を市民が目にすることで、安心感が生まれ、この人達に守られているんだなと実感するからだという。
 稚内消防署では50人の署員が2班体制で私たちの生命・財産を守るため活動している。感謝の一言に尽きる。

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