時の話題 「青雲の志」
鈴木知事が2期目への意欲を表明だが、若いと思っていたものの未だ41歳とは。ということは1期目は37歳だったということであり道民も豪胆なものである。30代の若者に道政を託すとは。
鈴木氏は東京都職員だった頃、当時の石原慎太郎知事に請われ財政再建途中の夕張市に派遣され、その後アレヨアレヨという間に夕張市長になり北海道知事にまで上り詰めるという強運の持ち主ではあった。
とはいえど強運とはいえ市長、知事になる力量を持ち合わせていたのか―と言えば懐疑的な見方をせねばならない。
先ず以前にも触れたよう何を発表するにも原稿の棒読みはいけない。数字や政策など道予算の発表で間違っては大変なことになるので、この棒読みはいいとして、道民にとって身近なコロナ禍対策など発表で棒読みするのは如何か。ここは熱い志を持って例えば緊急事態宣言を発出(20年春、国や他の都府県に先駆けて発表)する際「不便を強いられ気苦労も多いだろうが、ここは道民こぞって危機を乗り切りましょう」などと述べたのか。筆者には熱弁の記憶が無い。
どうも最近の政治家の話し言葉に熱量が足りない。聴衆(一般国民)を感動させるような演説は聞いたことがない。一強だった安倍総理が土台を形作ってしまったに違いない。
日本は議会制民主主義国家であり経済は異論なく資本主義国家なのだろうが、どうも国家統制が最近、強固になっている気がする。
江戸末期~明治にかけての青雲の志有した傑人の登場期待する。