天北堆

 明田さんだからこそできる競りなのだろう。普通の発想ではない着想に彼の哲学が見える◆堆子もそうだが、明田さんも勝負事好きで互いに若い時分は何でもやった◆魚屋さんというのは他の商店と違い上野の〝アメ横〟然り「エ~イ面倒くせい。欲しけりゃ持っていけ」との気概あり競りはその最たるものだ◆恐らく明田の親爺さんは商売抜きで競りを楽しんでいるに違いない。コロナ禍で塞ぎ込む稚内と市民を奮い立たせようとする心意気に端金などどうでもよい。昔の侠客を思い起こす自由人の明田さんだ。

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