時の話題 「普通の毎日に」

 昨日、東京都上野の〝アメ横〟の生中継の折、店主の一人が「来年望むのは普通の生活に戻ってくれれば」と平穏な日常を願う心持に、その中継を見ていた国民誰もが賛同したことであろう。
 この3年弱、小欄で何百回「コロナ」という字句を使った事か。日常を壊し家に籠る生活を余儀なくされ、仕事も減り塗炭の苦しみ舐めた末、病気になった親族・友人も見舞われず、亡くなっても身内が顔さえ見れず荼毘に付される等々、異常ともいえる状態が続き大人は未だしも子ども達に与えた悪影響を考える時、筆者お得意の「ピンチをチャンスに」など露と消え失せてしまう。
 よく日本経済の1990年代のことを「失われた10年」とか20年とか言うが、それは企業価値の後退、先端技術導入の遅延性など指すものであり、これほど全国民を苦しめたのは太平洋戦争中と戦後以来のことでないか。
 まさに歴史的岐路に我々国民は立ったわけである。
 稚内の経済は水産・畜産、観光、公共工事が基幹産業である。コロナ禍当初、消費後退による海の幸に値崩れ生じるも消費回復と共に価格も戻り、観光は客の入り込みが無いのだから絶望の淵に叩き落とされるも、ここに来てウイズコロナにより客足が伸びてきた。
 懸念されるのは禍中でもさほど大きな影響を受けなかった土建業界に暗雲が立ち込めてきている事だが、北海道開発予算が6千億円近く確保されたことから打撃は少なかろう。
 兎にも角にも来年卯年が皆さんにとって幸多きこと願いペンを置かせて戴く。

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