稚内大谷高校野球部 21世紀枠候補校に選出され甲子園出場近づく
日本高野連は9日、来春の第95回記念選抜高校野球の21世紀枠候補校9校を発表。北海道地区から大谷高が選出され、悲願の甲子園初出場の期待が高まっている。
21世紀枠は、困難な状況でも大会で好成績を残し、地域の模範となっている学校が対象で、大谷高は平成14年に候補校に選ばれており、20年ぶり2回目の選出。9校のうちの3校が来年1月27日の選考委員会で21世紀枠として選出される。
候補枠選出の吉報を受け、大谷高の本間敬三監督、髙橋大空キャプテン(2年生)、岡田悠太郎野球部長が会見し、本間監督は「創部から50数年経ち、真面目に頑張っていれば嬉しいことがあるという思いと、気が引き締まる思いです」、髙橋キャプテンは「甲子園出場という目標の第一歩を踏み出すことができ嬉しい気持ち」と喜びを語った。
本間監督は、厳しい気象状況や強化試合なども遠方に行くには時間も経費もかかること、中学校の単独チームが少ない中、高校野球をしたい球児たちの受け皿となっていることなどが選出に繋がったのではないかとし「この冬は基礎練習を反復し、守りや打ち込みなどチーム力を向上させバランスをとりながら取り組みたい」と来年の選考委員会までへの意欲を語った。
最北端から候補校選ばれたことについて髙橋キャプテンは「甲子園は野球を思う存分に楽しめる場所。雪上トレーニングで鍛えた足腰を武器に最北の野球を見せたい」と意気込みを語っていた。