天北堆

御歳86歳。西浜に住む木村巧さんは来年も子ども達と凧上げ大会を開きたいと凧づくりに勤しんでいる◆高齢になっても生き甲斐を持っている人に認知症は少なく、だいたいが意気軒昂であるものだが、この方は別格で自分の人生のよりどころとするだけでなく稚内の子ども達に楽しんでもらいたいとするのだから意気込みが違う◆名は体は表すというように巧は巧みに通じ匠となったのが木村さんだ◆堆子のよう年を取って口だけ達者なだけでは人に疎まれ粗大ごみされるのが精々だ◆まさに稚内の名工である。

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