庁舎建設費68億円に 市議会議特委 資材など高騰で10億円増加
8日、市議会議案特別委員会が開かれ、市の一般会計補正予算案について審議した。各項目とも一瀉千里に議事が進む中、市役所新庁舎建設費が10億円増加し68億円になることについて遣り取りがあった。
佐藤議員(日本共産党)の質問に対し、今井庁舎整備主幹は建築資材が当初見積った49億6000万円から8億1000万円増えるなど総体で9億8000万円増加し、1平方㍍当たりの積算が最初の59万円→70万円、更に80万円まで上昇したことからの増額になったと説明し、要因として資材に加え労務費も上がっていることを挙げた。
佐藤議員の国の助成見通しは―との質問に野村財務課長は「地方債で追加事業費の90%が助成され、1億円を新庁舎積立基金にすることで他の財政に支障なく市政を進めることができる」とした。
佐藤議員の前に質問した相内議員(志政会)ともども土砂災害の危険のある郵便局横敷地での建設に改めて疑義を呈した。
ほかでは小中学校のコロナ感染予防対策費追加の用途について吉田大輔議員(市民クラブ)が質問し、山川学校教育課長は、二酸化炭素(CO )モニター、サーキュレーター、自動検温器のほか、消毒液やマスクなど備品購入に充てるとした。
温水プール水夢館、みどりスポーツパーク文化センターの指定管理者候補が決まったこと▽人事院勧告に連動した市職員の給与と市議の報酬アップ▽病院事業会計、水道事業会計補正予算等について質疑が交わされた。
予算追加の要因はほとんど物価高騰や光熱水道費上昇による施設運営費の増加で、稚内市の財政事情を窮屈なものにしているようで市の補正予算案に色濃く反映された。