時の話題 「幸せな国だな」
サッカーW杯に「ドーハの歓喜」などと大騒ぎする若者。我々高齢者も若者や子どもらに引きずられ、決勝トーナメント戦1回戦突破もあろうと勘違いしてしまう。踏ん切りつかない岸田総理ら政治家に期待するようなものだ。
ブータンどころか世界で一番幸せな国のようである。
園児を逆さ吊りにする保育士、高齢運転者の運転ミスによる死傷事故、政治家の所得隠し等々、枚挙にいとまない出来事にうんざりするから4年に一度のW杯にのめり込むのか、普段の生活のうっ憤の捌け口として歓喜するのか。全くもって日本人というのは同調性が高い国民である。
歴史をひもとく限り太平洋戦争(大東亜戦争)は山本五十六ら戦争回避派と東條英機ら好戦派の水面下の暗闘の末、ハワイ真珠湾の奇襲攻撃で勃発した。確かに最初は破竹の連戦連勝だったが、空母4隻を失ったミッドウェイ海戦からは大本営の噂と偽り発表がタレ流しされた。
明8日はその開戦の日である。槍で重装備された米軍に立ち向かうなど誰が考えてもトチ狂った事を強いる政府に対し「火の玉になって米軍と戦う」と猪突猛進してしまった日本。原爆を落とされた時に日本の真の実力を知り目を覚ました訳である。
国も町もトップの舵取りに一般市民が従うのが常道だが、為政者が間違っても同調し何も考えようとしないのは正に幸せな国であり町である証明となる。
政治への関わりを否定せず参政する意識を持たなければならない。でなければ国、地方とも未来はない。