時の話題 「今後の経済展望」

 ここに来て稚内でも2社倒産した。コロナ禍での売上減が影響したとはいえ災禍以前からの業績悪化によるもので稚内経済は厳しい状況にある。
 ホタテ、ナマコ、そして底曳きのホッケと水産業は堅調ながらホテルなど観光関連業はコロナ感染数の多寡により行ったり来たりの落ち着きない状況で推移し決して好業績にあるとは言えず、片やの基幹産業である公共事業の発注減により土木建設業は将来の展望を見出せないでいる。
 200㌋規制の底曳き船の大幅減船、国鉄民営化に伴う広域異動等々さほど大きな原因がないのに拘らず1年で600~700人の人口減少は続いておりジリ貧状態にある中、浮揚策はあるのか。官頼りでは限界があるのにすがろうとする政治家や経営者がいる一方送電線建築工事のようこの地域の実状を慮った経営をする市民もいる。進取の創造的取り組みである。
 聞くところによると稚内市の財政状況は国からのコロナ関連財源によってジャブジャブな状態にあるという。コロナ禍が収束に向い関連予算が激減した時の市財政を心配しているのか。
 建築から50年過ぎた市役所現庁舎の改築に個人的には異論は無く災害に遭った際の復興拠点施設としての役割だけでなく市民の憩いの場になるよう建てられるというので市民ニーズに機動的に対応できる庁舎=組織になること願っている。
 水産、酪農、観光に関しては禍後の振興に心配ないが、懸念されるのは土建業の行く末であり市と商工会議所建設協会が一致団結した取組を期待したい。

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