時の話題 「お伊勢参り」

 早いもので間もなく師走入り。仏事が多くなる増侶が忙しく走り回ることが起源になっているようだ。
 除夜の鐘を聞き新年を迎えて初詣に出掛けることを年中行事としている方も多いだろう。子どもが成長してからは、初詣に行かなくなった我が家だが11月中旬、妻と2人の娘が和歌山県にパンダを見に行く予定が鳥インフルで休園となった。
 辛いホテルのキャンセル料が掛からなかったことから、行き先を三重県にし伊勢神宮を参拝することにしたところ、伊勢神宮は呼ばれていないと行けないことを知った。
 自分の意志で行くのだが、日本随一のパワーを持つ神社に計画を立て準備万端でお参りしても天候が悪くなったり、計画倒れになるのは呼ばれていないためだと言われている。
 出張や旅行で近くまで行き、時間があるので伊勢神宮に行ったケースは正しく呼ばれているもので、このような形で訪れた人は、人生の転機となり幸せになる可能性があると言われている。
 我家の三人はこれを知って、自分達は伊勢神宮に呼ばれたと喜んでいたので、さぞおみくじは「大吉」だったんだろうと聞くと、伊勢神宮は昔からおみくじがないとのことだ。おみくじは日ごろからお参りできる身近な神社で引くもので「一生に一度」と憧れたお伊勢参り自体が大吉であるため、おみくじを引く必要がないとのことのようだ。
 江戸時代、物理的にも経済的にも人生に一度きりの大旅行との覚悟で出掛けたお伊勢参り。呼ばれた妻と二人の娘の新年はいかになることやら。

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