広島カキ生産に貢献 ノース工房 利用者がホタテ貝殻加工
恵比須4にある障がい者就労支援施設ノース工房の利用者が作っている穴を開けたホタテの貝殻が、広島県名産のカキの養殖に役立っている。
平成23年から開設しているノース工房では市内業者などから依頼された珍味の骨を取り適度な大きさに身をむしる作業や電線から銅を取り出す作業、カキ養殖に使うホタテ貝殻の穴開けなどの仕事に励んでいる。
広島のカキの殻から肥料など製造している「丸栄」という会社から請け負っている仕事では、利用者が種カキの養殖に使うホタテ貝殻の穴開け作業をし、月30万枚を目標に1日当たり1万5000枚の作業を行う。一定分が貯まると年数回、稚内から出港する貨物船で広島に運ぶことになっているが、今季は10月末で海上輸送が終わったため来年春からの船便再開に備え、カキ養殖に使う貝殻を加工している。
1週間ほど前には丸栄の社長が来市し施設を視察し働く利用者の皆さんを激励した。
吉田一正施設長は「利用者の皆さんは真面目に一生懸命働いています。ここで加工されたホタテの貝殻は評判が良いです」と話していた。