時の話題 「千百円時代に」

 先日、折り込まれた回転寿司の求人チラシで稚内の時給も1000円どころか1100円を超え「人手不足もここまで来たか」との印象を強く持った。
 北海道の時間給は10月2日から920円となったが、それより200円も高い時給にしたのは人を一人でも多く確保したいとする事業所側の思惑もあるだろう。笛吹けども踊らずではないが、手を替え品を替え募集しても人が集まらない。経営者は一様に嘆く。
 弊社も例に洩れず広告出しても全くと言っていいほど反応が無く、面接に来るのは知人の引き合いで訪れる人だけで、その人物と面接するも切迫感が無く拍子抜けしている。
 非正規職が全体雇用の4割を占めると伝えられる中、以前あった終身雇用など見る影もなく、求職する側も固定の月給制など望んでいないのでは―と考えてしまう。「給料よりもきちんと休みが取れ責任を取らなくてもいい仕事を選んでいるのでは」と言う経営者がいるものの、安定した給料など支給される会社に魅力があるのは昔とそう変わらない筈であり、「日本どうなったのかね」と素朴な疑問に突きあたる。
 利益最優先の日本経済の帰結が人手不足として現れているもので、自業自得と言えないこともないが、それにしても人材難は深刻である。
 幾らOA化が進んでも仕事というのはマンパワー、一人々々の力が欠かせない。その力をなおざりにし社員個々を大事にしなかった結果とも解せられるような人手不足。OAが補充しても人の足りなさは目に余る状況にあると言えよう。

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