市長と忌憚ない意見交換 会議所会員との懇談始まる
工藤市長と稚内商工会議所建設工業部会員との懇談会が3日夜、大黒ビルイベントホールで開かれ、互いに胸襟を開く中、人手不足建築資材高騰など直面する喫緊の問題について意見交換した。
石塚英資部会長の「会員の皆様にとって市長と懇談するという貴重な機会となり有意義になること祈念しております」、工藤市長の「今国会で国の地方創生臨時交付金が決まるので、限られた財源ではありますが優先順位を付け、皆さんと知恵を絞りながら苦境を乗り越えたい」との挨拶を終え懇談に入った。
▽今年に入り生コンなど資材が上がり大きな影響が出ており発注元には適正価格での発注をお願いしたい▽人手不足が顕著で募集しても集まらない。建設や自動車整備など技術を要する仕事では資格取得のため地方に行かなければならず企業にとって負担になっている▽働き方改革もあり完全週休2日制を導入したいが、工事の(進捗)状況により難しい面もある▽UIJターン促進のため市と企業が協力し稚内に就職する方の奨学金返済を支援する制度を作り稚内に就職できる環境作りが出来れば▽カーボンニュートラル(ゼロ炭素)促進するためCNP(カーボンニュートラルポート)を行ってはどうか。CO を吸収する藻場を造成するブルーカーボン、船舶のアイドリングをストップする陸電施設設置を市の港湾計画に盛り込む手法も―など多岐に亘り意見が出た。
他の4部会の市長との懇談会は順次開かれる。