時の話題 「採用試験始まる」
新規高卒者の就職試験が始まった。
一般的には、一次試験で絞り込み、面接で直接人物を見極めることになるが、人を採用することは、投資のような面もある。
学生は様々な質問に答えられるよう準備万端で臨んでくるので面接する側の判断は難しい。
志望者の価値観が、自社のビジョンや方針と合致するかといったマッチングを意識し、面接時には必要とする能力を持ち合わせているのか、どんな場面で強みを活かせるかを見定めることになるが、その邪魔をするのがバイアス(偏見・先入観)だ。自己アピールで「スポーツ競技に打ち込み主将を務めていた」と書かれていると、体育会系で主将なら粘り強くチームの和を重んじ、リーダーシップを発揮するだろうと先入観を持ってしまうからだ。
人材の多様性が叫ばれる中、画一的な思考や判断を避けることも必要だが、ともすれば似通った人材となってしまいがちだ。
近年は土・日・祝祭日に休める企業が好まれる時代だが、大事なのはいかに仕事をするかで、自分のスキルを目一杯発揮し利益を出し、その結果が給料に反映される。
言われたこと以外のことも己の役割と考え仕事に価値を見い出し仕事を通じ自己を成長させることが大切だ。
高校を出たばかりでは任せられる業務は知れている。つまらない事や大変な事もあるだろう。自分が思い描いていた仕事と違っても楽しめる人の方が長続きする。そんな人材を採用したいものだが最終的に「観・感・勘」の合否判断もある。