就業の可能性探り見学 外国人留学生が緑風苑訪問
介護福祉士を目指し旭川福祉専門学校で学ぶ外国人留学生が24日午後、特別養護老人ホーム緑風苑を見学に訪れ、卒業後の就職の一助とした。
施設見学は不足する介護現場の職員を確保するため稚内市が今年から始めた新規事業「外国人介護人材育成支援事業」として、留学生が卒業後の令和6年春、稚内で働いてもらえるよう人材確保のマッチング策として行われたもので、24日午前に枝幸の介護施設の見学を終えたインドネシア、中国、タイなど5カ国出身の1年生21人が緑風苑を訪れた。
担当者から稚内市の紹介、施設ではスタッフ不足の現状や雇用条件などの説明を受けた留学生は日本で働く動機など自己紹介したあと、5グループに分かれ施設職員らと意見交換し苑内を見学した。
留学生は稚内市と同様に卒業生の受け入れを希望する道内17市町村の施設見学を終えたあと、年内にはどこの施設で就業するかを決めることにしている。緑ヶ丘学園の貝森輝幸理事長は「皆さん介護福祉士になるため一生懸命勉強されている。稚内に来て頂いて施設のスタッフとして働いてもらいたい」と期待を寄せていた。