時の話題 「スポーツ放談」
スポーツの秋の醍醐味ともいえようプロ野球セ・リーグの覇者がヤクルトに決まり、大相撲秋場所は37歳と戦後最年長の玉鷲が2回目の賜杯を手にした。髙安はまたしても苦杯を舐め悲願を達成できなかった。
大関を陥落し相撲をとり続けた力士は過去に何人もおり髙安は稀有な存在ではないが、平幕に落ちても〝大関相撲〟を続け、今場所のよう優勝戦線に絡むのだから特筆されるべき力士だと言えよう。
歌手の杜このみさんと結婚し子どもを授かったのも発奮する材料の一つなのだが、元々突き押しが強く四つに組んでも強い実力者で角界広しといえど、そういるものでない。
腑甲斐なかったのは大関の正代、御嶽海でともに4勝11敗と大関らしからぬ戦績で御嶽海の大関陥落が決まった。次の九州場所で10勝以上すれば大関に復帰することからケガを治し強い嶽関が復活するのを期待したい。
ひざのケガを持つ横綱照ノ富士の引退が近づく中、間もなく38歳になる玉鷲が突き押しの強さを遺憾無く発揮し2回目の賜杯を手にしたのは大きなケガなく相撲を取り続けてきた賜であり、人間の可能性は年云々でなく努力と精進、そして観客を裏切らない心持ちに帰すること改めて教えてもらった。
今稿の残りも少なくなったが、ヤクルトのセ・リーグVは村上ら打線の強さと高津監督の采配の妙だ。パ・リーグはソフトバンクにマジック出ているが、オリックスの方が勝率的に優勝する可能性高く、CSあるも日本シリーズは2年連続し同じチーム同士になるようである。