時の話題 「ラクチャさん」

 ロータリークラブの米山奨学金を支給され育英館大学を卒業し室蘭工業大学大学院に進学するネパールからの留学生ポデル・ラクチャさん(24)が14日、稚内南ロータリークラブの貝森好文会長らに伴われて稚内プレス社を訪れ、奨学金受給の御礼と4年間に及んだ稚内での生活に感謝していた。
 4年前に稚内北星大学(育英館大学前身)に入学してから4年間勉学に励む中で、南RCの月1回の例会に出席しインターアクトクラブの大谷高生徒と交流。スピーチの講師も務めるなどしたラクチャさんは公益財団法人ロータリー米山記念奨学会の奨学金(月10万円)を受けお金の心配することなく勉学に精励し、大学で学んだコンピューター技能の高みを目指し室蘭工大大学院に進学することになった。
 稚内に来た当初は日本語を話せず判らないことばかりだったそうだが、筆者を前にした彼女の日本語は流暢で当方からの質問にもてきぱき答え、大学院では電子情報学を学びたいと話していた。
 米山奨学金は、勉学や研究のため日本に在籍している私費外国人留学生に対し、日本全国のロータリアンからの寄付金を財源に支給されるもので、世界129カ国で1年間900人、これまでの累計2万2267人にも及ぶそうだ。稚内など国際ロータリー第2500地区第1分区では今回、35人の申請者のうちラクチャさん含め9人に支給された。
 教育機会に恵まれているとは言えない諸国の若者が地球の未来を担う人材になることもあるだろうと聡明な彼女を見て強く思った。

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