時の話題 「目算はずれ」

 人生というのはだいたいが自らの予想というのか思惑どおりにはならないものだが、突発的にいきなり出てきた問題への対応には此方もあたふたしてしまい的を外した結論を出すことがある。
 この前書きを心の隅にでも留めて戴き本題に入りますが、稚内での人手不足は更に深刻化し、土建業界や製造業で人員が足りず折角の受注(オーダー)をキャンセルする事態もあるというのだから深刻化どころか組織の存亡にも関わり、ひいては稚内の経済にも影響を与えている。
 幾らIT化されても人間個々のマンパワーが欠かせぬ仕事があり現下の人手不足は稚内経済を蝕みつつある。
 求人しても人が集まらないのだから現有勢力に合った仕事しか受注できないのは自明であり、会社規模を縮小せざるを得ないという悪循環に陥りつつある。
 ひどい場合は高額な給料を示し今働いている会社から引き抜こうとする話を聞く及んで思うのは、人の道にもとる所業はいずれしっぺ返しを受けるのではということだ。
 行け行けどんどんの時代から守りを重視するという経営者の姿勢が垣間見える中、最も大事なのは社員個々を大切にすることだが、今の人手不足は日本の終身雇用という有り方にも小さからざる影響を与えようとしている。
 小社のことで恐縮するが、今月から来月にかけ2人の人員が欠けようとしている。IT化されているので欠員2人=補充2人とはならないものの、1人は是が非でも穴埋めせねばならず方々手を尽くしているが、今のところめど立たず目算外れに頭を悩ましている。

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