時の話題 「重要なお知らせ」
北海道電力から「重要なお知らせ」と白抜きで書かれた封筒が1週間前に届いた。どうせ燃料費調整制度撤廃の事だろうと、ほっといていたところ案の定そうであった。
先日、小欄で「北電に物申す」と題し、原油・燃料炭の値上がりを電気料金に反映される調整制度額が上限に達し超過分を消費者に負担させる対処を批判したところ、折よく届いた「重要なお知らせ」を搔い摘むと調整制度上限を撤廃し今年12月分から料金を引き上げるという内容で、紋切り型の通知に憤りを覚えた。
「経営の更なる効率化を進め電力の安定供給確保に努めて参ります」など一読し丁寧風な内容だが、同社にとって電気の供給に努めるのは当たり前の事であり、経営の更なる効率化めざし、またまた値上げされたら堪ったものでない。
北電首脳の頭にあるのは岸田総理の原発稼働推進方針であり、それは泊原発再稼働であろう。しかし泊原発は現実、かなり難しく、今は不可能な状態にあろうと察せられる。
太陽光、風力など自然再生エネルギーでの電力確保が世界の趨勢となる中、不可能な事にはきっぱり別れを告げ現実を直視した電力供給を目指すべきでないのか。
電気は水と共に人間の生活と経済活動に不可欠なものである。北電首脳はその事を頭に刻み対処し、一般庶民を奈落の底に落とすかのような経営は止めなければならない。
内部留保を使い消費者にこれ以上の負担を強いる事なきよう英知を絞らねばならない。
安易な儲け主義から脱却せよと言いたい。