時の話題 「鼻先の現場見て」
市役所庁舎改築の移転先でつい鼻の先の中央3で住宅や店舗の撤去作業が行われており、31日には鉄筋3階建ての店舗兼住宅の解体工事が幌で覆い施工されていた。
幌かけず行う解体では「やっているんだな」くらいの思いしかなかったが、3階建て以上になると制約があるのだろう、その工事を見ていて「もったいないことよ」との思いがした。
撤去に関わる費用は5億円要するとされ、そのうち解体はいかほど掛かるのか勝手に見積もると数千万円、下手すれば億の大台に乗るのではと勘繰る。
議会で決議し移転改築が決まったのだから如何ともしがたいが、議員の皆さんは十分調べ議論を重ね決議していくよう今後起こることのためにも意を体されたらいいだろう。
20年ほど前の稚内であれば、この種の問題は議論の限りを尽したであろうが、当時意気盛んな人達も20歳も年を取ってしまうと稚内どころか我が身を心配するのに精一杯で、それは市民ばかりでなく議員にも及んでいる。
以前の議会はダイナミズム(迫力)があった。名前は伏せるが、各期ごとに3、4人は論客というのか市長ら理事者に対峙しようという気概があった。であるから理事者側も勉強し反問権ないにも拘らず懸命に答弁した。
市職員OBの議員に望まずとも在野にあった議員諸君は、有権者の代表として市民個々の意見を裏切ることなく議論を戦わせるべきであろう。
ベテラン必要だが馬齢を重ねただけの議員は程々にし、稚内を心から憂う人物を議員にしなければならない。