時の話題 「医師に陳謝する」
2週間ほど前、小紙に載った市立病院皮膚科の医師が来年秋に白樺保育所裏手で開業するとの記事が関係者から問題があるのでは―との指摘を受け、23日夕、開業するクリニックの女性医師(現在、市立病院に勤務)に会い、何かと心痛させ迷惑お掛けしたこと謝罪すると、医師は逆に恐縮したかのように「このような(謝罪の)時間を取って戴き有難うございました」と言われ、当方逆に困惑してしまった。
開業医誘致は稚内市の開業医誘致助成委員会で審議し開業までのプロセスを審議しなければならず、委員会決定前に「市立病院に勤務する女性医師」とする報道は前述したよう後々にも影響が出てくるだろうとの指摘を受け対処したものであり、報道によって女性医師に大きな迷惑をかけていないことを知り正直なところ安堵した。
小社では今年4月、定年退職した市職員を社員として迎え入れている。皮膚科が来年秋開業するのは現地に看板が設置され問題ないのだが「市立病院の女性医師」という表現が現職時に知り得た情報に当たるのでは―とするものだった。
会社の代表である筆者は公務員の守秘義務は当然知ってはいたものの、退職後までの認識はなく今回のような失態になったこと反省している。
何やかやあるも救われたのは女性医師の優しさと大らかさであった。段取りして戴いた手塚市立病院事務局長に感謝の言葉を述べると共に「いいクリニック(開業医)ができそうだ」と心中思った。災い転じて福となるよう応援せねばと思った次第である。