時の話題 「民と官」

 明治時代以来、いや大昔から続いて行政府いわゆる官を民の上とする官優位。民衆(国民)の生活の安定と安寧を保つため政策を執行しているのだが、その執行予算は本を正せば国民(法人含め)が納める税金である。であるからして地位について敢えて申せば国民の方が上である筈だが何時の時代にあっても官の方が上に立つ。
 小社に市民の方から「役所に言うのも何なんでね」とか「いくら言ってもやってくれないので」などとの電話が偶にある。内容を聴き対処の仕方など話す中、筆者がよく「市民の方が偉い(適切な表現とは言えないが)のですよ」と諭すようにしている。
 よく言う税金から給与・報酬・歳費を与えられている公務員や議員が偉そうにするのは以ての外の事であるものの、国民の官優位意識は変わらず続いている。思うにこの体制が維持される限り未来永劫続くに違いない。
 一般国民の面従腹背を宥めるには公衆に奉仕する公僕の精神しかない。言い換えれば住民サービスを徹底することだ。
 国も道も市町村も税収が限られる分、余計と判断した予算は削る方向になるのだが、我々民間と相違し役所は儲けることを一顧だにする必要がない。赤字より黒字の方がいいに決まっているが役所はインフラ整備など推し進め住民のよりよい生活の構築に寄与すればよく、その際の下らない事業評価などうっちゃって置けばいい訳で行ってみれば程々住民のために実行すればいい。夕張の二の舞は御免蒙るが、費用対効果に固執しない方がいい仕事が出来そうだ。

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