時の話題 「栄枯盛衰」

 高校野球とか大相撲のTV中継があると疎かになるのが散歩で体調がすっきりしない。
 未だ1年々々が勝負の歳には至っていないものの、日頃、部下に言う「数年後、数十年後をみて戦略(人生設計)を立てなさい」との説諭を自ら実行していない訳で腑甲斐ない事この上ない。
 若い時というのは長い人生にとって種蒔きの時期であり辛苦を重ねるほど、その後の人生に良い意味で反映され、いわゆる成功者になる可能性が高い。
 例えば親が金満家だと何の苦労もせず子ども時代を送る確率が高いので大人になっても成長できず落伍者なる可能性が高い。2代目3代目でそれなりに成功している人は羽目を外さずにいたからで当人の才覚でないものの家業を守ることは今も昔も大変なことで、そういう意味合いからするとそれなりに忍従努力しているのだろう。
 曾つて沖合底曳き漁が栄華を極めた時、船主・船員だけでなく魚を加工する水産加工業者も栄え、ただ船が獲ってきたものを処理するだけで精々スケソの子のタラコを製造する位が関の山だった。200㌋、二次減船と沖底漁船の退潮に伴い自然減してしまい、以前、稚内地区水産業協組(協水)という組織があり100以上あった加工場も一桁まで減ってしまい今日に至る。
 その隆盛の時、高次加工し商品を作り出し販売していたなら生き残った業者も少なくなかったであろう。
 何を言いたいかというと経営が順調な時こそ打って出るということであり、その戦術が将来の戦略となる。
 同じ轍踏まぬよう努めなければならない。

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