古典音楽楽しむ 和服でもてなし実行委 旧瀬戸邸で雅楽の夕べ
稚内和服でおもてなし実行委員会による七夕茶会~雅楽の夕べが31日夕方、旧瀬戸邸であり、参加した市民ら20人が千年以上の歴史がある古典音楽を体験した。
旧瀬戸邸の歴史を学び、日本の伝統行事を楽しむ機会にと開いたもので、着物や浴衣を着た参加者を前に代表の竹内ひとみさんが中国の行事であった七夕が奈良時代に日本に伝わり、日本の風習など様々な文化と結びついて今の伝統的な行事になったことなど紹介。
続き庭園をステージに雅楽演奏会が開演し笙笛奏者の山本泰照北門神社宮司、篳篥奏者の山本紘輝さん、笛奏者の藤本哉法雲寺住職の3人が楽器の音程を調える短い前奏曲の「平調音取」、祭典や神前結婚式で演奏される有名な曲「越殿楽」などを披露した。演奏を終えた山本宮司は「演奏の機会を頂きありがとうございます。雅楽に少しでも興味が持って頂けると嬉しいです」と挨拶した。
雅楽の生演奏を初めて聞いた鬼志別から母親と参加した拓心中3年の油井乙葉さん(14)は「とても素敵でした」と感動していた。
イベントを無事に終えた竹内代表は「登録有形文化財で市民の財産でもある瀬戸邸で雅楽の演奏をしたいというのが願いだったので嬉しく思います。このような機会がありましたら参加してください」と話していた。
コロナ感染防止のため、お茶と茶菓子はお土産として持って帰ってもらった。