時の話題 「大相撲七月場所」

 幕内、十両の関取など200人以上が休場するという異例の大相撲名古屋場所は、先場所休場した前頭2枚目の逸ノ城があれよあれよという間に賜杯を手中にした。
 コロナ感染が再拡大する中、部屋の力士ら関係者から1人でも感染者が出た場合、休場を余儀なくされるという非常事態措置で休場した力士は大関御嶽海ら幕内で9人にも及び取組にも苦労する状況下、最後まで場所を開催できたことに敬意を表し角界ファンとして感謝申し上げる。
 ただ最後の最後に八角相撲協会理事長が感染したという事実に如何に今場所開催が至難だったことを証明しており協会、力士だけでなく観戦に訪れた好角家の皆さんの感染予防への取り組みが真摯だったということの証明でもあった。
 途中休場した力士の9月場所での番付が気になるところで今後、番付会議で決めるそうだが、おそらくコロナ休場の力士の番付は維持されるであろう。
 ほとんど欠かさず幕内後半戦をテレビ観戦している筆者思うに盤石な強さを誇った横綱照ノ富士関に暗雲が漂う中、琴ノ若(今場所はコロナで途中休場)豊昇龍、若隆景・若元春弟兄、そして優勝した逸ノ城ら若手が台頭しており、今後、戦国時代を迎えるものと見られる。
 その中で飛び出す一番手は豊昇龍なのであるまいか。元横綱朝青龍を叔父に持ち負けん気の強さが表に出ている。モンゴルに生息する狼のような鋭い眼光がいい。対抗できるのは琴ノ若だろうが当るも当たらぬも八卦で、筆者の予想はよく外れること付記する。

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