製造業、大幅増加 上半期稚内労基署管内の労災 6月は4月に次ぐ15件

 稚内労基署は、6月の同署管内の労働災害発生状況を集計した。
 保健衛生業5件、製造業4件、建設業、漁業各2件、商業、畜産業各1件の15件発生。今年最多だった4月の19件には届かなかったものの、暑くなるにつれ増加傾向にあり、6月末累計は74件(昨年同期42)と76・2%も増えており、熱中症など暑さ対策を講じ睡眠不足、体調不良などなきよう就労する前の点検に注意を払うよう事業所に注意を呼びかけている。
 新型コロナウイルス感染症による労災は全体の4分の1程度となっている。
 具体的には▽スクリューコンベヤーに溜まったホタテの耳を除こうとした際、左親指を巻き込まれる(製造業40代男性・休業見込み6週間)▽ベースコンクリートをこてで均す作業をしていたところパイプサポートが外れ転倒し肋骨を骨折(建設業・40代男性・2カ月)▽タンク内のホタテをスコップで籠に移していた際、スコップの柄が折れ反動で膝靱帯など損傷(製造業20代男性・3カ月)▽木造住宅建設現場で足場の上に角材を上げようとしたところ、足場と躯体のすき間に墜落し肋骨を骨折(建設業・40代男性・2カ月)▽稚貝放流作業中、左臀部に痛みが走り一日置き診断の結果、椎間板ヘルニアと分る(漁業30代男性・1カ月)▽車両の荷物を取ろうとドアを開けたところ強風でドアが閉まり左手人差し指と中指をはさむ(商業・50代男性・1カ月)など。
 6月末の労災は74件
(昨年同期42=うち1件死亡)。
 業種別累計数。
 ▽製造業 16件(同6)▽建設業 10件(同7=うち1件死亡)▽道路貨物運送 3件(同1)▽その他の運輸 1件(同2)▽漁業 10件(同9)▽商業 5件(同6)▽清掃業 2件(同1)▽畜産業 2件(同4)▽その他の事業 25件(同5)。

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