若干回復し29万3000人 昨年度観光客 道外客は前年度から23%増

 稚内市(観光交流課)は昨年度(昨年4月~今年3月末)の観光客入り込み状況を公表した。
 昨年度は29万3000人とコロナ禍とはいえワクチン接種などが進んだことから、団体旅行が再開するなどしたことから前年度に比べ10・5%の2万7900人増えた。
 上期(4月~9月)は19万1800人と前年度から10・9%の1万8900人増加。下期は9・8%の9000人増え10万1200人。
 道内客は15万2000人と前年度から0・7%の1000人増え道外客は14万2800人と23・2%の2万6900人増加した。
 日帰り客は8万5300人と4・8%の3900人増え、宿泊客延べ数は27万4400人で14%の3万3800人増加した。
 コロナ感染拡大で不要不急の外出自粛により観光客が大幅に減少した令和2年度に比べ昨年度は団体旅行の再開やグループ単位での旅行が増えたことにより入り込み数が若干回復し、稚内市の経済対策として実施した「わっかない応援クーポン事業」などの効果があったが、令和元年の50万1700人と比較すると41・6%の20万8700人の減少で、コロナ以前の入り込みにはほど遠い状況にはある。
 今後の観光対策としては、アフターコロナ・ウィズコロナを見据えた持続性の高い観光を目指していく必要があり、アクティビティや自然体験などを組み込んだアドベンチャーツーリズム、滞在型の観光コンテンツを磨き上げていくとし、今年は稚内を中心に利尻町など1市4町で構成する地域連携DMOを事業の柱に観光客の誘客に向け各種対策に取り組んでいきたいとしている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です