こうほねの沼のコウホネ順調に育つ 根付き花数輪咲く
環境省などの関係者が浜勇知にある〝こうほねの沼〟に移植した水生植物ホッカイコウホネが枯れることなく順調に育っている。
沼は過去に水位を保つための地下水を汲み上げるポンプの故障で干上がり、自生していたコウホネが全滅した。その後、稚内市がポンプを直してからは沼の水位が戻り、コウホネ再生を目指し環境省稚内自然保護官事務所などの関係機関が昨年7月下旬、別の場所から持ってきた25株を移植した。
今年6月中旬には移植されたコウホネから数輪の花が咲いているのを本紙の読者が愛用のカメラで撮影し「沼でコウホネの花を見ることができ嬉しかった」と話していた。
昨年夏、移植活動に携わった稚内自然保護官事務所の担当者は「移植をして冬を越し、1年経ってしっかり根付いたことで花を咲かせたと思います」と話し、コウホネの復活を目指し今年も時期を見て昨年と同じぐらいの数の移植を計画している。