時の話題 「政治から男女平等」

 内閣府では国政・地方選挙の女性候補者の比率を2025年までに35%に引き上げることを目標にしている中、参院選が公示された。
 今参院選の女性候補は181人。33・2%と過去最多で、衆院選を含め初めて3割を超えた。
 政党別では共産党55・2%、立憲民主党51・0%と5割を超えるも自民党23・2%、公明党20・8%と高くはない。
 衆議院は9・7%で世界188カ国中165位と低水準だ。参議院は22・9%となっている。
 世界では約6割の国と地域がクォーター制を導入し定数の半分を女性枠に充て、政治分野のジェンダー・格差を是正しようとしている。日本でもクォーター制導入を唱える政党があるが、昨年の衆院選前の自民党議員の調査では「どちらかといえば」を含め反対が48%、「どちらかといえば」を含め賛成が27%に過ぎなかった。
 政権与党としては、女性活躍の時代の流れは認識するも、敢えて半数を女性に割り当てる必要はないと考えているのか。苦しい時にはマドンナ旋風の力を頼ったはずだ。
 各政党は手っ取り早く一票に繋げるには著名人を担ぎ上げることをこぞって行う。選挙戦では、政党が打ち出す政策を連呼していれば、候補者本人が政治の素人でも、普段政治に興味のない人は、自分達の生活や子供たちの未来に何を託すかも考えず一票を投じる。
 参政権を持つ国民としては、棄権せず投票に際しては、しっかりと各政党の政策を見極めてもらいたい。
 来春の市議選での女性の台頭を期待する。

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