時の話題 「健康が一番」

 人生100年時代といわれて久しいが、厚労省が発表した2020年の平均寿命は男性81・64歳、女性87・74歳で男女ともに9年連続し過去最高を更新した。しかし、前年2019年のデータだが、平均寿命と健康寿命の差は男性81・41歳対72・68で、その差8・73歳、女性87・45歳対75・38歳で、差は12・06歳である。
 何も制限なく自立した日常生活を送れるのが健康寿命で、何かしらの制限や寝たきりなどで人生を終えるのが平均寿命で男性は約9年、女性は約12年と程度と差こそあれ介護などが必要となる。この差が短いほど寿命の質は高いといえるが男女平均で見ると日本は9・4年、世界で一番短いのはシンガポールで6・7年で我が国より2・7年も短い。
 世界一の長寿国日本だが、厚労省は平均寿命から健康寿命に重きを移し「健康寿命を延ばそう」をスローガンに、運動・食生活・禁煙の3分野を国民運動として推進している。▽毎日プラス10分の身体活動▽一日あと70㌘の野菜をプラス▽健康を損ない若さも失うタバコの煙をマイナス。
 この3本柱に現在は健診・検診で定期的な健康チェックが加わった。北海道の健康寿命は男性71・98歳で全国25位、女性73・77で45位に位置する。
 市町村別では直近のデータが公表されておらず稚内市も基本的には全国同様、男性9年前後、女性12年前後自立した生活を送れず最期を迎えるものと推測される。
 どんな人生を歩んだとしても、最期を迎えるまでの約10年間は家族に迷惑をかけずにしたいものだ。

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