経営環境厳しく 機船漁協総会 事業赤字も事業外で黒字
稚内機船漁協は24日午後、第50回通常総会を開いた。
冒頭あいさつした風無組合長は「コロナ禍中、魚価安もあって企画未達成の事業年度となり、不当連行でオオナゴ漁期を逸し、タラの盛漁期でのシケもあって前年実績を大幅に下回ったものの、自営工場(第一工場、加工センター)では厳しい経営環境ながら利益を計上し当期剰余金として2000万円を確保した。5か年漁協経営改善計画第2次の最終年度となった本事業年度であったが、自営工場や信用事業など柱としてある幾つも事業を総合的に展開した集合体組織の力を遺憾なく発揮し苦境を耐え続けてこれた」と述べた。
事業報告書によると市場(稚内市地方卸売市場)の取扱高は1万6481㌧(前期対比31・4%減)、金額13億8298万円(同13・5%減)。イカ漁船の入港はゼロ(前年47隻)。サンマ船も前年に比べ数量52%減、金額38%減と振るわなかった。
販売事業8366万円、利用事業4968万円、指定管理3219万円など事業総利益は2億4069万円。
人件費など事業管理費は2億4857万円で788万円の赤字だったものの、事業外で3163万円の利益を計上した結果、経常利益は2375万円の黒字となった。